これは、ポケモンのイベントのためにロコモコバーガーを買いに行ってマクドナルド公式アプリをつけた男が、たまたま見つけたベータテスト募集を見て参加した話である。
あれは少し前のこと、仕事帰りにこの世の終わりのようにまさに死んだ顔をしながら帰路を歩いていたところ、ポケモンgoがイベントをやるという通知があった。
イベント名は「スペシャル・ウィークエンド」というもので、賛同しているイオンやタリーズ、マクドナルドなどの商品を購入するとQRコードが付いている紙がもらえる。それを、それぞれ指定された日に決まった場所で使うと、企業の頭文字のアンノーンやお馴染み御三家がたくさん出現する素敵な内容だった。
そもそも何故ポケモンgoを続けているかというと、ポケモンも増えてきて実はそこそこ面白いのだ。いつの間にかアチャモなどの第三世代もいる。4月に常駐先が変わり、GPSの入らない地下鉄の味気ない風景から、JRの東京がよく見える生活になったのも一つの理由だ。交換機能にフレンド機能も付いたので、錦糸町で外人の方と交換したことは真新しい。時々おかしな海外のオブジェとかのギフトが送られてくるのも新鮮だ。そう、やっている層は、散歩のおじさんとかおばさんとかも多く、案外捨てたもんじゃない。
ということもあって、アンノーン欲しさにマクドナルドに向かった。普段良くクーポンを使用するのでアプリを起動したところ、どうやら公式アプリでクーポン番号を使って購入しないといけないらしい。対象のロコモコバーガーのクーポンを表示して嬉しそうに並んでいたところ、一つの表示を見つけた。そう、今回の本題のモバイルオーダーだ。
心の中のキバオウが「おうおう!並ばずに受け取れるβテストなんてそんなんビーターや!」と叫んでいた。
冷静に、マクドナルドがベータテスト参加者を募集していることに面白さを感じた。アプリをしっかりテストする姿勢は見習いたいものだ。
応募自体はとても簡単で、使うとしたら対象の場所のどこで使用するか、年齢はいくつか、などといった内容をアンケートに書いて応募するだけだった。むしろ当たればいいかという感じである。あまりにも簡単だったので、ロコモコバーガーは普通の美味しさとヒトカゲがたくさん出たという記憶しかない。
そして先日、すっかりと忘れていたベータテスト参加当選のお知らせメールが届いたのだ。7月一杯で現場が変わるタイミングで、丁度テスト対象店舗に近くなったのでありがたい。
当選のおしらせと同時に、テストアプリの配信URLが乗ったメールも届いた。よく見てみるとテストフライトで、なんかもうゴリゴリにテスト感が満載で苦笑いしてました。
早速アプリを開いてみたところ、意外とシンプルだった。まあベータテストですもんね。
夜中に確認したこともあり、対象の店舗の選択ができなかった。改めて、新しい現場の人仕事が終わった帰りの午後六時頃に開いてみたところ、普通に選択ができる状態になっていた。
駅で選びながら、対象の店舗に行くまでに注文をしてみた。まずはメニューを選んで、そして注文ができるようになる。どうやらクーポンの仕様も可能らしい。また、現状だと支払いはクレジットカード限定で登録が必要になる。
物は試しにということで、クーポンでビックマックのセットを注文することにした。
ちなみにきちんとドリンクも選べたのだが、黒烏龍茶頼もうと思っていたのに、選択を忘れてコーラになっていた。
今回選択した店舗は国際ビルヂングにある店舗だ。有楽町から徒歩5分位のところで、そこまで遠くではないので、とことこと歩いて向かった。
注文が終わった画面には「チェックインする」という表記が表示され、ピックアップカウンターの前に行く必要がある。
少し探したところ、注文の受取場所がピックアップの場所だったらしい。よく見るとウーバーイーツの受け取り場所にもなっていた。もしかしたら、その手の配達技術の流用なのかもしれない。
店に注文で並ぶことなく、ピックアップ場所に行って、店内で食べるか持ち帰るかを選択した後、チェックインをしてみた。よくあるマクドナルドのタラッタッターという音が聞こえ、受け取り番号が液晶に表示された。
今回はM44という表示だった。
普通に待っていたら用意が終わっていて、そのまま受け取ることができた。
受け取りの際に受け取り完了のボタンを押して終了である。
無事に帰り時の長蛇の列をショートカットして、ジャンクだけれどカロリーあふれるソウルフードを手に入れて満足だ。
改めて、まだ場所も期間も利用者も限定なサービスだが、これは非常に便利な試みだと思う。できるなら全国的に使えるようになると面白いと感じた。ただ、支払いに関してはクレジットカードの登録が必要だったので、子供には敷居が高く使いにくそうな印象はある。とはいえ、マクドナルドのことなので、本サービスリリースの際にはきちんとなんとか対処してくれているはずだ。今後のリリースに期待していきたい。